「FXでコツコツドカン!」の原因と対策

コツコツドカン原因と対策

コツコツ積み上げた利益の大半もしくは全部をドカンと1撃で溶かすのが「コツコツドカン」ですね。

自分も3カ月分の利益を、3日で溶かした経験があり相当に凹んだものです。

さて、今回は自分なりに「コツコツドカン」が原因を考え、今後同じことを繰り返さないための対策をたててみました。

コツコツドカンで利益が増えずに苦しんでいる方の参考になればと思います。

コツコツドカンの発生原因

「ドカン」を引き起こす原因は「損切のルールが無い事、もしくは損切出来ない・しない事」に尽きます。

「それくらい分かっている!」と言われそうですが、それでもなお資金の大半を一度で溶かしてしまう事がある方は「”それを理解できていない事”が理解できていない」と反省すべきです。

大きな含み損を抱えてしまうのは結局「危機意識の欠如」から来るもので、心の底では「どうにかなる、、、仕方ないじゃん、、、」という甘い考えが「損切しない・出来ない」という行動になって表に現れているだけです。

下記に当てはまるものがあれば要注意です。

  • エントリー前に許容損失額を考えていない(1トレードでいくらまで負けるかという覚悟)
  • そもそも負ける事を想定していない(特にしばらく勝ちが続いた後など)
  • 損切ルールが無い
  • ルールがあっても守れない
  • ドカンを客観的に分析しない(何が悪かったのか振り返らない)

ポジションが逆に伸びても「どうにかなる・どうにかできる」という甘い考えがある限り1年に1回、半年に1回、3カ月に1回、月に1回などの頻度で「ドカン」に遭遇し資金が増えない状況から抜け出せません。

「自分の想定外のトレンド」が出る度に資金が溶けます。

後程述べますが「どうなるか分からないから切っておこう」という発想が重要だと思っていて、守りを相当固めないと「コツコツドカン」のループから一生這い上がれません。

「ドカン」を出さないための対策3つ

対策その1 「そもそもの考え方を変える」

「ドカン」を出さないためには「損切り」すれば良いだけなのですが、実際そんなに簡単では無いので訓練が必要だと思っています。(少なくとも自分はそうでした)

「コツコツドカン対策」のまず一つ目は「そもそもの考え方を変える事」です。

「意識して最悪の事態を想像する・思い出す」と危機感に駆りたてられて「切らないより切った方が良いという判断」がし易くなります。

  • 「どうにかなるだろう」は「どうにかならなかったら、、、相当ヤバい事になる」へ
  • 「ここまで来たら一旦戻るだろう」は「ここで戻らなけば、、、相当ヤバい事になる」へ
  • 「前はココで助かった」は「昔似たようなところで爆死したな、、、」へ
  • 「今回だけはどうにか、、、」は「今回もヤバい、、、早く対処しなければ」へ 

「損切額が減る期待感」、「値動きが反転する期待感」がどれだけ裏切られて来たかを思い出してください。

冒頭でも言いましたが「どうなるか分からないから切っておこう」という発想が重要楽観的で甘い考えはFXでは害でしかありません

今上手くいっていない方、まずは「今持っている考え方の上書き」をしましょう。

ちなみに自分の場合、FXに対する考え方を変えるために下記の言葉が役に立ちました

  • FXでは「必ず負けがともなう、どこかで負けるのは当たり前の事」
  • FXは「儲ける」というより「利益を残すもの」
  • FXは「コツコツと利益を積み重ねるもの」
  • FXで「一攫千金というものは存在しない、仮想通貨とは違う」
  • FXでは「何事も起こり得る、勉強した事に固執すると破滅する」

儲けたいのは分かりますが「守り」を相当固めていかないと継続して利益を残すのは難しいというのがFX3年目の実感です。

勝ち方は人それぞれですが、負け方は素人から有名な相場師まで皆同じです。

全資産を失うまで損切りせず、最終的に自殺した投資家ジェシー・リバモアの例が典型的ですよね。

対策その2 「基本的に逆張り・スキャルピングを避ける」

コツコツドカンをやらかす人の特徴として「逆張りを多用」「トレードスタイルがスキャルピング」という傾向あると思っています。

「ここまで上がったらもう下がるだろう、下がったら上がるだろうという期待」が逆張りやスキャルピングをさせると思っています。

「ここまで伸びたらからもう下がるだろう、反発を期待」

  ↓

「5分足や30分足が伸び切った所で”逆張り”をする」

  ↓

「一瞬含み益になるもトレンドが継続して含み損に」

  ↓

「数日かけて”ドカン”となるまで担がれる」

いかがでしょうか。

通貨ペアにも寄りますが為替は基本的にトレンドが出たら短くても3日、長ければ1カ月以上そのトレンド方向に進み続けます。

ゆえに5分足・30分足が伸び切った所で「逆張りスキャルピングのチャンスだ!」と飛びつくことがいかに危険な事かを理解する必要があります。

対策として

  • トレードを始める前に週足や日足レベルでトレンドが出ているのかレンジなのか判断する
  • 週足や日足でサポレジラインを見つけ、そこまでは到達するものと想定し順張りで付いていく
  • 週足や日足のサポレジで初めて逆張りにトライする

を意識する事で「逆張りスキャルをしなくて良い状況」に持っていきましょう。

対策その3「損切り徹底」

「コツコツドカン」を防ぐ方法は究極的には「これはヤバいパターンだと察したら、そのたびに損切りする」以外には無いと思っています。

とは言え、実際のところこのように損切するのが難しいから困っているはずです。

では、どうするのか。

それは時間を掛けて訓練するしかない、と思っています。

何回も痛い目に合いながら、意識を少しづつ修正して「損切できる体質」に変えていくしかありません。

ストップロスを置くのも手ですが、それもいざとなったらずらしてしまうから困っているはずです。

結局は自身を鍛錬により変えながら損切を徹底していくしかありません。

こればっかりは残念ながら人に頼って解決する問題ではないかと思います。

まとめ

個人的には「コツコツドカン」こそがFXで勝てない一番の要因であり、トレードが難しいと言われるゆえんであり、相場から退場してしまう最大の要因になっていると思っています。

「コツコツドカン」は言ってしまえば「意識の問題」でしかありません。

しかしながら「損切したくない」というのは人間の本能レベルの回避行動なためコレをくつがえすには意識の変革・訓練が必要なのは間違いありません。

「簡単に治る!」とは言いませんが、真剣に自分と向き合いながら矯正していけば克服できることだと思っています。

トレードで勝つのは本当に難しいですがやってできない事はないので、長期的な視点をもって着実に頑張っていきましょう!

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