現在タイ人の妻と結婚し5年目を迎え、バンコクの郊外で「妻子あり+一軒家のローン+中古車のローン」に追われる生活をしております。
今回はそんなタイ人の妻との結婚をきっかけにタイ移住を果たした30代男・無職(トレーダー)の生活費と生活レベルを公開致します。
タイ移住を考えている方、タイ人との結婚を考えている方の参考になればと思います。
生活費まとめ「妻子あり・バンコク郊外一軒家・車持ち」の場合
まずここでは、タイで家庭を持つとどれくらいの生活費が掛るのか全体像を掴んで頂ければと思います。
我が家の場合は「最低 76,200バーツ/月~」、日本円だと「約30.2万円~」(※1バーツ=3.96円換算)となります。
- 一軒家住宅ローン+管理費 16,900バーツ/月
- 光熱費+水道代+ガス代 平均 1,680バーツ/月
- 通信費(携帯2台、ネット、Netflix) 1,000バーツ/月
- 食費(外食込み)固定 15,000バーツ/月
- ミルク・おむつ代 平均 2,400バーツ/月
- 子供服 平均 800バーツ/月
- 日用品 平均 1,000バーツ/月
- 化粧品・被服費 平均 3,000バーツ/月
- 医療保険(夫) 1,500バーツ/月
- 医療保険 2種類(妻) 2,340バーツ/月
- 社会保障(妻・専業主婦) 450バーツ/月
- 医療保険(赤ん坊) 2,330バーツ/月
- 自動車ローン 18,500バーツ/月
- 自動車保険 2,300バーツ/月
- ガソリン代 平均 3,000バーツ/月
- 雑費(小家財、散髪、プチ旅行etc) 平均 4,000バーツ/月
尚、「自動車のメンテナンス費と自動車税 平均1,000バーツ/月」や「年1回の日本帰省の積立貯金 9,000バーツ/月 」を加味すると「86,200バーツ/月 = 34.1万円/月」が実質的な生活費となります。
またパソコンやテレビの買い替え、エアコンのクリーニング代、歯医者の治療費、友人との交際費など突発的な費用は含んでいませんのでさらに「+5,000~6,000バーツ/月」くらいは見ておいた方が良いかも知れません。
以上の生活で「どのような生活感覚か」というと「意識して節約して今の出費になっている」という感覚です。
車のローンが高いせいもありますが、高い食材は買えませんし、スクンビットの居酒屋や焼き肉など絶対に行けませんし生活としては「非常に質素」です。
主な出費の相場感と生活レベル
住居費)バンコク郊外の一軒家 ローンで月16,000バーツ~が相場
タイ人女性と結婚し、タイで一軒家購入を検討されている方がいるかも知れませんのでシェアしておきます。
「バンコク郊外+3ベッドルーム+3トイレ+駐車場2台分」の一軒家の相場は2022年の時点で最安値おおよそ320万バーツ~(1,270万円~)といった所です。よく見る価格は400万バーツ台(1,580万円~)、人気のエリアですと500万バーツ~(1,980万円~)、高い物件の値段は青天井といった具合です。
※バンコク郊外:ノンタブリ県、パトゥムタニ県、サムットプラカーン県、サムットサコーン県です。
私が選択したのは底値の320万バーツの物件で、借り入れは270万バーツ、25年ローン、1-3年目の平均金利は年利3%、4年目以降は6.7%となります。
この条件でローンは16,000バーツ/月となります。
これに加えてごみ収集代も含んだ「管理費」を別途900バーツ/月を住宅開発会社の事務所に支払います。
ちなみにですが、床面積は175㎡、土地面積は170㎡、と犬が飼えるくらいの庭もついていて快適に生活ができる環境です。
賃貸と異なって家具を全部揃えたり、内装工事が必要だったりと、ローンの頭金以外にもまとまった現金が必要になりますが月々の出費は16,000バーツとスクンビットで小さなお部屋を借りるのと違いがありません。
奥さんが会社員でローンを通せる見通しがあれば購入を検討してみても良いのかも知れません。
光熱・水道・ガス代 )一軒家でも月2,000バーツ未満と負担は低め
タイでも2022年から光熱費の値上げが実施されましたが、そもそもの額が小さいので今のところ生活コストへの影響は少なめといった印象です。
電気代ですが値上げ後も月々1,000~1700バーツ(3,960~6,730円)と、値上げされてもまだ我慢できるレベルです。(寝室のエアコンは毎日11時間使用、リビングは暑い時期のみ使用、パソコンは15時間使用といった条件です)
水道代は毎月ほぼ220バーツ(870円)、ガス代は3カ月に1回260バーツ(1,030円)でボンベ交換、という感じです。シャワーは朝と夜、料理については25日/月という頻度です。
これらを平均して、我が家では月々1,680バーツ(6,650円)となりますが日本と比較しても安めに収まっていると思います。
バンコク都内のコンドミニアムに住んでいた頃はほぼ家にいない状況でも電気代が1,800バーツを下回る事はありませんでしたので、その時と比較すると光熱費は横ばい、もしくは少し負担は軽くなるかなという感じです。
食費)家族3人で食費 月15,000バーツでは質素な生活に
我が家では、私が無職になった時から食費は「15,000バーツ/月 (5.9万円)」と決めて予算を奥さんに渡しています。
家庭持ちがこれでどれくらいの生活ができるかというと「日本食、大量のお酒、おしゃれなディナー」などを避ければ、「8割を自炊か屋台+2割外食」でやっていけるレベルです。
感覚的には「結構節約してなんとか生活できるかな」という感じです。
「毎日お酒を飲まれる方、スタバなどのコーヒーが好きな方、日本の居酒屋に週に1回は行きたい方」はこの間違いなく予算内には収まりません。
例えば日系の居酒屋に2人で行けばどれだけ安く済ませても1,500バーツ/回は越えますので、週一で行けば6,000バーツ/月となり月の予算の半分近くが無くなってしまいます。こうなると残りの食事を「毎食2人で100バーツ×3食×30日 =9,000バーツ」で過ごさなくてはなりません、、、さすがに現実的ではありませんよね。
お酒とスタバのコーヒーも同様です。「ビール500ml 63バーツ×2本×30日」で3,780バーツ/月、「スタバのアメリカン120バーツ×30日」で3,600バーツ/月、お酒とコーヒーだけでも月7,380バーツですから我が家の食費の50%に達してしまいます。
外食(カフェなども含む)は、2人で多くても1,000バーツ/回くらいに抑える必要があり、頻度は月5回程度に抑えないと簡単に予算オーバーしてしまいます。
赤ちゃんのミルク代は食費に含んでいませんので、食べ盛りの年齢になったら食費は上げるしかありません。
医療保険費)大人1人平均 2,000バーツ/月、幼児 2,330バーツ/月は必要
旦那さんが会社員をされる場合、福利厚生で会社のグループ医療保険に入れることがほとんどで、タイの社会保障750バーツ/月を支払えばそれで済みます。
しかし夫「無職もしくは個人事業牛」・妻「専業主婦」という場合、民間の医療保険加入は絶対必要です。
タイの医療費は高額ですので医療保険無しでタイに住むと、遅かれ早かれ痛い目をみると思います。
無職になって2年目の頃、食当たり(入院しなくても良いレベル)で「半日入院」をした所「35,000バーツの請求」が来て腰を抜かしたことがあります。もちろん医療保険で賄えましたが保険に入っていなかったらと思うとゾッとします。
保険料ですが、私は30代後半で年間18,000バーツの医療保険、妻は30代後半で年間24,000バーツの医療保険に入っています。
私、妻ともに「1回の診察で1,500バーツまで、入院一日3,000バーツまで、事故などの治療費は確か40万バーツ/回まで、年間最大補償額80万バーツまで」の補償内容だったと思います。
もちろんすべての治療費をカバーできる訳ではありませんが、何かしらの理由で入院した際に保険の本領が発揮されると考えています。
また子供の医療費も高額になりがちという情報を耳にします。我が家では幸いお医者さんお世話になっていませんが、頻繁に調子を崩す時期も来るでしょうから子供用医療保険も必須です。年間保険料は28,000~36,000バーツと高額ですが歯を食いしばって加入するしかありません。
交通費)自動車関連出費 ローンで月9,000バーツ~、保険は月1,200バーツ~が相場
通勤、買い物、家族旅行、奥さんの実家への帰省など自動車が必要な場面がほとんどですので家庭を持てば車購入は必須です。
我が家では2年落ちの中古カローラを購入しましたが車両価格97万バーツ(384万円)、保険3万バーツ(11.9万円)でした。(保険はローン会社の高い保険に強制的に加入させられますので、選択の余地なしです)
保険は現金で支払いましたので97万バーツを頭金なしの5年ローン(金利は3%)で購入、月々の支払が18,500バーツ(7.3万円)となります。
私個人としてはもう少し安い車が欲しかったのですが妻の要望で無理をして買ったという感じです。
タイで自動車を買う際の選択肢ですが新車の小型車(ヤリス、フィット、スイフト、マツダ2)であれば60万バーツ(237万円)前後で、頭金15%+6年ローンで金利2.5%前後、月々の支払いは9,000バーツ前後になるかと思います。
もちろんローンを組むには奥さんが会社員であることが前提ですが、ローンが組めない場合は現金一括で買える車を探すしかありません。ヤリス、フィット、スイフト、マツダ2の4~5年落ちであれば35万バーツ(129万円)くらいから選択肢があるかな、という感じです。
ちなみにですが10年落ちの15万㎞走行の小型車でも20万バーツ(79.2万円)はしますから、少し高くても維持費が安くて長く乗れる低年式の車両を選ぶのが良いかと思います。
尚、自動車の任意保険はクラス1~3までがあり、小型車であれば「車両補償+対人対物補償のクラス1」が年間で14,000バーツ/年~(5.5万円/年~)くらいです。ぶつけられても修理代が出るクラス1~2がお勧めです。
まとめ
正直なところ、私がイメージしていたタイでの暮らしより「随分とお金が掛かるな」という印象を持っています。
タイ移住の目的として「日本よりも生活コストを抑えながら、南国でゆとりのある生活したい」を挙げる方は少なくないかと思いますが、2023年現在「タイでの生活は思うほど安くない」と言わざるを得ません。
日本より出費を抑えられのは「お米、生鮮野菜、果物、屋台飯、電気代、水道代、プロパンガス代」くらいかな、というのが現実です。
東南アジアだと安いイメージがあるビールですら「500ml缶=63バーツ=252円」と日本のコンビニで買うのと大差ありませんし、かつては安かったガソリンですら「1リットル=35バーツ=140円」と数年前の日本の価格まで近づいています。(※1バーツ=3.96円換算)
私のようにタイ人女性と結婚しタイ移住を検討される方は上記の生活コストをベースに色々とプランを組まれるのが良いかと思います。
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