海外駐在をしていると余程派手な生活をしない限り現地通貨での貯金が貯まってくるかと思います。
私自身、タイ駐在中にどんどん増えるバーツの貯金額を見ながら「こんな大きな額、転勤や帰任した時に移動できるのか?とか、ある程度まとまった額だし金利が良い定期預金にしようか?とか、せっかくだし何かもっと増やせる方法はないか?」などと考えたものです。
そして一番最初に始めた資産運用が「タイの高金利の定期預金(2015年はまだ金利3%ほど)」でした。これをキッカケに「高配当のタイ株投資」にも興味が沸き、資産額の増減が楽しくていつの間にか「タイ株の短期トレード」を始め、そうこうしているうちに駐在中に退職し現地で結婚、生計を立てるためにタイでFXと仮想通貨投資を始め現在に至るようになりました。
退職してから丸4年、貯金とトレードの利益で何とか生計を立てていますがここまでやってこれたのは完全に仮想通貨投資のおかげです。この4年のトレード生活で感じた事は「仮想通貨投資は株やFXよりも利益が出しやすい」という事です。
「現金預金40%・株25%・仮想通貨20%・仮想通貨預金10%、FX5%」くらいのイメージで資産運用の中に組み込めば、仮想通貨が心強い利益源になってくれることは間違いありません。
今回は「タイに駐在しているのなら、駐在中にバーツでの仮想通貨投資を絶対に始める理由」をお伝えするとともに「タイでの仮想通貨投資をする手順、効率の良い仮想通貨運用方法」をシェアしたいと思います。
タイ駐在中に仮想通貨を始めるべき理由 6つ
- タイでは仮想通貨の利益に税金が掛からない [※1]
- バーツで「USドルと等価のUSDTやUSDCといったステーブルコイン」が購入可能 [※2]
- 購入したUSDTを用い、世界中の取引所で有望なコインにすぐにアクセスできる
- 購入したUSDTを銀行よりも良い金利で預金可能
- 株・為替よりも利益を出しやすい
- USDTを含んだ仮想通貨からバーツへの換金が容易
[※1] 2022年3月8日のニュースによると「2023年末までは免税される」旨が決定されています。(情報元:https://coinpost.jp/?p=328181)
[※2] ステーブルコインとは「価格の安定性を実現するように設計された暗号資産(仮想通貨)のこと」を指します。(情報元:https://www.nomura.co.jp/terms/japan/su/A03323.html)
「USDT=テザー」はTether Limited社が発行、「USDC=USDコイン」はCentre社が発行する仮想通貨です。両コインとも法定通貨の米ドルを担保に発行されており、米ドルに価格が連動する「ドルペッグ通貨」と呼ばれています。2社の違いは「バックアップ企業や監査の透明性など」によるコインの信頼性と言われています。
タイで仮想通貨を始めるべき理由として一番大きなものは「税金が無い点」だと思います。
仮想通貨投資ではあっという間に数千万円・数億という利益が手に入る可能性があります。ですが仮にこの額を日本の取引所で利益確定すれば利益の55%が税金として徴収されます。(4,000万円を超えた利益には所得税45%、住民税10%が課税されます)
しかしタイ駐在中は「日本の取引所で利益を発生させなくて良い」、「タイで利益が発生しても無税(2023年末まで)」、「タイもしくは海外取引所で発生した利益を、すぐにバーツに換金できる」と最高の環境にいる訳で、駐在中に仮想通貨を始めない理由はありません。
また海外取引所に送金する手間はありますが、タイで購入したステーブルコイン「USDT・USDC」を年利1%~6%という高金利で預金できるのも魅力的です。(※取引所の条件、時期によって金利は異なります)
それと個人的な感覚ですが、株や為替(FX)と比べると仮想通貨トレードは売買のタイミングが掴みやすいと感じますし、銘柄によっては一気に何十倍も値上がりするため利益が出しやすいです。私がトレードでなんとか4年間生活が成り立っているのはほぼ仮想通貨のおかげです。
タイで仮想通貨を始めるための口座選択
※タイの銀行口座を持っている事を前提とさせて頂きます。
※口座開設についてはスマホとパスポートを準備、「Sign in」をクリック、必要情報を入力すれば完了です。
タイには3つの仮想通貨取引所があります。最大手の「Bitkub」、そして「Satang Pro」と「Upbit Thailand」です。すべての取引所で口座開設して損はありませんが、使っていくうちに流動性の観点から最終的に Bitkub一択になっていくはずです。またBitkub自体がサイアム・コマーシャルバンク(SCB)と提携を結んでいる点から、タイで一番安心して使用できる仮想通貨取引所と言えるはずです。
タイのローカル取引所の口座を持つ目的は主に「タイの銀行とタイ仮想通貨取引所間でのバーツの送金」、「バーツで仮想通貨を購入」、「バーツでUSDT・USDCを購入し他取引所に送金」です。
Bitkubでトレードできる仮想通貨は日本よりも多いものの、それでもまだまだ限定的です。大きな値上がりチャンスを逃さないように「様々なアルトコインを購入する」のであれば世界最大の仮想通貨取引所「Binance」の口座は絶対に持っておくべきと思います。
また「他の取引所との価格差乖離で利益を出すアービトラージ」が目的であれば「Binance」の口座は不可欠です。取扱通貨の多さ、ペアの多さ、圧倒的な流動性、比較的安価な送金手数料、があるため仮想通貨トレーダーには絶対に欠かせない口座だと思っています。
仮想通貨 おすすめ投資方法
中期投資(1~2年保有)
最も大きく利益を取れる方法で仮想通貨投資の王道だと考えています。
中でも有望だと思うアルトコインへの分散投資がベストだと考えています。
あくまで私の場合ですが「新規の、プロジェクトがしっかりしている、もしくはマーケティングに力を入れているアルトコイン」に注力し「1~2年保有の中期投資」で早めに利益を確定させています。理由はそこまで資金力が無いためです。
もちろんBTC(ビットコイン)やETH(イーサリアム)のメジャーなコインに投資、5年先・10年先の値上がりを見越しても良いと思っています。しかしメジャーなコインを今から購入しても10年後に10倍の価値になっているかどうか微妙なところではないでしょうか。
なので私の場合は仮想通貨に投資できる総額を4~5種類のアルトコインに分散投資、ハズレも引きますが一気に値上がりしたコインから少しづつ売却しています。売ったコインに未練があれば落ちたところで買い直せば良いですから一撃で大きく儲けようとしない姿勢も必要かと思います。
「どのコインがどこまで伸びるか、またどのコインが詐欺コインで価値が無くなるか」というのは正直分かりません。しかし新規のコインであれば大抵の場合一度は値上がりの山が来ますので、一気に上がったらある程度の量を残してとりあえず元本確保としばらくの生活費になる利益を確保しています。
資金が少ないのであればこれを繰り返すやり方が一番利にかなっているのではないでしょうか。残しておいたコインがいつの日か100倍や200倍になれば万々歳ですし、無価値になっても損はしていませんから問題はありません。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめると下記の通りです。
- タイで仮想通貨の利益が出ても税金が掛からない(ただし2023年末まで)
- タイではUSDTなどのステーブルコインが購入できる
- タイで購入したUSDTを海外取引所に送金し様々なアルトコインを買える
- 資金の一部を仮想通貨投資に振る事で心強い利益源になる
- 資金が少ないうちは有望アルトコインの中期投資が稼ぎやすい
いかがでしょうか、日本で仮想通貨を始めるより圧倒的に利益を残し易い環境が整っていると感じます。
仮に日本の取引所で1億円の利益が出てしまった場合、手残りが4,500万円程なのに対してタイの取引所で1億円の利益が出ても、タイの現在の規制では丸々手元に残ります。
この差はあまりにも大きく、その後の人生は間違いなく変わると思います。
タイ駐在員の方はもちろん、タイで銀行口座をお持ちで仮想通貨に興味がある方は今のうちにタイで仮想通貨を始めておきましょう。
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