タイ人との国際結婚を考えている方の多くが「タイ人と結婚すると何かと大変で後悔しないか」という不安を持っていると思います。
ここでは「タイでの退職・タイでの結婚・ビザの取得・タイでのマイホーム購入」など経て感じたリアルな「大変さ」をシェアさせて頂こうと思います。
話しを分かり易くするため今回は「夫か妻の一方が外国で暮らすことによる制限・手間による大変さ」と「配偶者がタイ人であるが故の大変さ」の2つに分けてお話しをしてみます。
これからタイ人女性との結婚を考えている方は是非参考にして下さい。
外国人であるが故の制限・手間による大変さとは
まず「自分もしくは配偶者が外国人であるが故に発生する制限・手間」はどうしても発生するので、そこに強い抵抗を感じる方は「大変と感じ、後悔する」かも知れません。
「面倒なビザ取得・更新が必要で、労働許可証が無ければ銀行口座すら持てず、たとえ給料が多くても普通のローンも組めず、タイ語をある程度覚えないと日常生活に支障が発生し」、、、などキリがないくらい制限と手間の連続で、日本での生活より明らかに不自由で窮屈です。
ここでは日本人である私がタイに移住してから感じた「外国人であるが故の制限・手間による大変さ」トップ3を紹介します。
ローンが組めない = 家すら現金一括 or 超高金利ローン
こちらで家庭を持てば必然的に奥さんの圧力により一戸建てや自家用車を購入する必要があります。
ですが問題は一家の大黒柱が普通のローンを組めない事です。
タイ人の奥さんも私も共に会社員であれば、外国人でも奥さんの保証人となること可能だそうです。
そうすればある程度の額のローンが組めるそうですが、私は「無職(トレーダー)」ですので間違いなく保証人にはなれません。(トライしていませんが一定の収入を示す書類が準備できないため無理だと判断しました。)
つまりタイ人の奥さんが会社員で、手取で3万バーツ以上は無いとマイホームの夢は叶わないという事になります。
もちろん現金一括で良いのですが、多くの方は一括で家を買うのは難しいはずです。
最終的には外国人用住宅ローンを使う手もありますが、年利9%と絶望的な金利しかありません。(タイ人であれば最初の3年は年利3%、その後は6.5%になるか改めて新規の借り先を探すかとなります)
起業のハードルが高め = 日本のように簡単に自営業ができない
タイでは日本で自営業を始めるよりもハードルが高いように思えます。
タイでは「外国人労働許可証=ワークパーミット」無しで働くことは違法ですので、隠れて小さなビジネスを始めても、いざ労働局に見つかれば家族を残して日本への強制送還となります。
そのため「生活が成り立つ分だけでも稼ぎたい」と隠れて商売を始めることはかなりリスクがあります。
「ミャンマー人が市場で屋台を営んでいたところ逮捕され強制送還になった」というニュースもありますので隠れてビジネスというのは長続きしない、という前提でいるべきだと思っています。
一方で「タイ配偶者ビザ」を持っていたとしても労働許可証を得て起業するには「資本金最低100万バーツ+法人設立に掛かる費用」が必要です。加えて最低でも「タイ人を2名雇用創出」する必要があるためそれなりの運転資金も必要になります。(※資本金100万バーツでは審査に通りにくいとの情報もあります)
ビジネスが円滑に回り利益が出るまで早くて1年は掛かるでしょうし、12か月分の商売の運転資金、自身と家族の生活費、従業員の給与を準備しておくと考えると準備金は少なくありません。
ビザを更新できない不安が常にある
私のように「無職」でタイ人の妻子がある場合、「妻と子供+銀行口座の現金残高」のみがビザ更新を可能にしてくれる唯一の存在です。
仮にですが妻子と「離婚や死別」などとなった場合、届け出た日からビザは失効し「7日以内にタイから出国する」必要があります。
つまり事故なんかがあれば妻も子供も家も車もバイクも何もかもを失い、タイを追い出される訳です。
タイを追い出された後、ビザも無い外国人に妻名義の財産を売却する権利があるのかは調べた事もありませんが、一筋縄ではいかないだろうなと予想しています。
また、起業に失敗し「口座残高」が40万バーツを下回れば、ビザ延長は認められず妻と子供を残して「7日以内にタイから出国」となるわけです。
タイランドエリートビザ(100万バーツ~)を購入する余裕は当然ありませんし、リタイアメントビザが取得できる年齢でもありませんし、7日以内に再就職してビザ取得というのも不可能です。
タイで「無職の方」はリスクが高い生活を送っていると肝に銘じておいた方が良いです。
配偶者がタイ人であるが故の大変さとは
「配偶者がタイ人であるが故の大変さ」については「完全に人次第で,正解やパターンが無い」と思いますが、ここでは「多くのタイ人女性に当てはまる特徴」を挙げながらの日本人男性にとってNGかも知れない点を挙げてみようと思います。
尚、この点に関しては当人とお相手次第で「大変だったり、そうでなかったり」と随分と変わる事を前提として読んで頂きたいと思います。
借金を返さず放置 = 結婚時にトラブルになる
カードローン、消費者金融ローン、闇金、友人間の貸し借りをほったらかしというパターンが本当に多いです。
私の妻も過去はまさにこのパターンでしたし、妻の友人に至っては未婚・既婚に関わらず7割が借金トラブルを抱えています。(5人/7人中)
まず金融機関からの借金を返さないと当然ですが結婚後に家や車を買う際にローンが通りません。
ブラックリストに載っていますから会社員で一定収入があっても社会的信用は完全にゼロで、マイホームや車の買い替えは一気に難しくなります。もちろんクレジットカードすらも作れません。
完全放置していると数年後にはローン会社から多額の利子返済とセットで訴えられ、裁判所に出向く羽目になります。
これは私の妻のパターンでしたが、結局私が尻拭いをする形となりました。
妻の知人には「妻が闇金から借金して放置、海外逃亡」という知り合いもいますし、「シェア」という友人間の積立貯金のような「借金」が数十万バーツにも膨れ上がったまま放置という強者が2人もいます。
しかも「友人間の貸し借り」についてはお金の事を放置しながら付き合いは続けるため、日本人の私からするとモヤモヤが消えません。
貸している妻本人もモヤモヤしているのに、借りている友人は平気で食事に誘ってきたりするので旦那さんによっては爆発しているかも知れません。
以上のように普通に出会えるほとんどのタイ人女性はお金について何かしら問題を抱えています。
無職か定職を持っているかはもはや関係なく、こういった特性をもった人が過半数のためタイ人女性と結婚する方は「覚悟」を決めるしかありません。
「妻の借金には一切関わりたくない」という男性は結婚前にしっかり確認していきましょう。
高圧的で感情的
国籍は関係なく女性に共通することかも知れませんが、特に夫に対しては「高圧的になりがち」、「感情的になりがち」だと思います。
タイでは多くの場面で男性より女性のほうのがパワーが強い事が多いためか、家庭内ではより顕著に「感情的で高圧的」であるように感じます。
簡単にいうと「わがままで、怒りっぽく、手が出やすい」という感じで、日本人女性とは一線を画します。(日本人女性と結婚した事がないため断定はできませんが、少なくとも私の母、姉、祖母を見る限り女性から先に手が出るのは見たことも聞いた事もありません。)
あくまでの私の周囲だけの出来事ですが下記のような事例があります。
日本人男性と夕食を取っている際に「帰りが遅くなった友人の日本人男性が携帯先で怒鳴られ、迎えに来た妻に携帯電話を投げつけられ、車のドアが閉まる前に半分引きずられながら連れて行かれる」という現場を目撃しています。
また、昔勤めていたタイ人スタッフから「旦那の帰りが遅いので携帯を投げつけたら壊れました」という世間話をしたことがあり「なんでそんなことになるの??」とひたすら理解に苦しんだことがあります。
妻の友人に至っては「若い女の子とお酒を飲んでいる夫のもとにバイクで乗り付け、旦那と女の子とその友人全員と殴りつけ大乱闘」という事件も起こしております。
ちなみに私の妻はいくら怒っても手は出ないのでその点は良かったなと思いますが、わがままで怒りっぽいです。感情表現がハッキリしているのでそれはそれで良い面もありますが、落ち着いた大人の女性という感じではありません。
控えめな女性が良い、引っ張っていくのが好き、という男性は激しくぶつかりあう可能性が高いかも知れません。
この点も結婚する前によく確認するのが良いかと思います。
まとめ
改めて「タイ人との結婚は大変なのか」という問いに答えると「日本で日本人と結婚するよりは大変と感じるはず」と回答すると思います。
ですが「タイ人との結婚」は「日本でもタイでも生活できる選択肢ができる」という事でもあると思っています。
もちろん色々の乗り越える壁はありますが「新しい人生を体験できるチャンスを手に入れた」と思えば多少の大変さは気にならないと思います。
今の妻とは「なかなか入籍できずドタバタ、妻の隠れ借金、マイホーム購入で審査に落ちる」など、トラブルは何度もありますが過ぎてしまえば良い思い出となっています。
私はまだ30代でこの先色々とトラブルに会うかも知れませんが、それはそれで楽しんでみようと思っています。
もしもタイ人女性との結婚で悩んでいる方がいれば「自分はどういう人生を望んでいるのか」をもう一度考えてみると良いかも知れません。
動き出してしまえばなるようにしかなりませんから、ある程度の事が分かれば行動あるのみだと思います。
頑張ってください。
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